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どうするマイナンバーカード

マイナンバーカードの自主返納が急増している。

2023年4月は124件、5月205件、6月899件、発行開始から7年間の累計では47万件にもなる。



返納の理由としては「セキュリティー面で不安がある」「トラブルに巻き込まれるのはいやだ」など、制度への不信感を挙げる人が多かった。

健康保険証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ保険証」で、別人の情報が誤って登録された誤登録は、これまでに全国で約7300件あった。



こんな危ういマイナ保険証は使いたくない、すぐに返納しよう、という事なのだろうが、

では従来の紙の保険証は安全・安心なのか。



厚生労働省の報告によると、従来の紙の保険証の不具合は入力ミスや不正利用なども含めて年間600万件と言われている。

従来の保険証には本人確認の写真がなく、番号の管理も各個人に厳密に紐づいておらず、不正に使用しようと思えば簡単にできる状況にある。



マイナンバーカードは不具合があるから使いたくない、と言うのであれば、それとは比較にならないほど不具合や不正利用の多い紙の保険証こそ使うべきではないという結論になる。



そもそもマイナンバーカードを返納しようがしまいが、登録されている個人情報とマイナンバーは消えることはない。基本的に政府側のシステムが改善されなければ、今と状況は変わらない。返納すると生活が不便になる可能性さえある。



今後、公的な事務手続きの際にマイナンバーの提出を求められる機会は間違いなく増える。そんな時にマイナンバーカードがないと事務処理がめんどくさくなる。自分の情報が正しく登録されているか自力で確認することも難しい。

そうなれば自主返納した人たちの大多数は再交付をうけることになるのではないだろうか。



諸外国の例を見ると韓国でも一時期、情報漏洩や名前の取り違えに関するトラブルが起きているが、その後はスムーズに進み、いまは日本よりも進んでいる状態にある。

システムを更新していく状況のなかでは、必ずいろいろな問題が起こる。それを直していくことによって、徐々に精度は上がっていく。

今のマイナンバーカードのトラブルは一過性のものでしかない。



保険証の不正利用がなくなる、住民票等の書類発行がオンラインで可能になる、健康保険証や運転免許証の代わりになる、転職時の手続きがスムーズになる等々、マイナンバーカードには様々なメリットがある。

国民の情報を一元化して行政を効率よく運用するためには、マイナンバーのシステムは必要不可欠であり、国の方向性は間違っていないと私は思う。



執拗に反対している人たちの多くは、何か自分たちの都合の悪いことを隠しているんじゃないか?と思えてならない。


いずれにせよ、一日でも早く正常に運用できる日が来て欲しいと願うばかりだ。




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