9月も中旬を過ぎたというのに、いつまでも暑い。
このまま永遠に夏が終わらないんじゃないか、とさえ思わせる暑さだ。
そんな炎天下の中、息子の体育大会に行ってきた。中学生活、最後の体育大会だ。
高校生になる来年は見に行くこともないだろう。
幼稚園、小学校の運動会と合わせて11年間で最後の体育大会、やはり感慨深いものがある。
最後の体育大会では、息子はクラス対抗リレーに出場することになった。
しかし息子がバトンを受け取った時点で、すでに圧倒的最下位。
それでも諦めずに全力疾走する息子の姿には、心から感心した。
小学校一年の時、大玉転がしの途中で転んでしまい、泣きながら歩いて戻ってきた息子。
今は最下位でも全力で走っている。それだけで十分成長を感じた。結果はどうでもよかった。
後で聞いた話では、第二走者から第三走者へのバトンの受け渡しがテイクオーバーゾーン
から出てしまい、序盤で失格が決まっていたようだ。
それでもクラス全員が全力で走り続けたのは、事前にみんなで「たとえ最下位でも見に来てくれた保護者に自分たちの成長を見てもらおう」と約束していたかららしい。
いつまでも子供だと思っていたが、確実に大人への道を進んでいるんだな、君たちは。
いつもは閉会式前に帰っていたが、最後の体育大会は閉会式まで見届けた。
そして夕方、後片付けを終えた息子と一緒に下校した。
親と一緒に帰るのをやたら恥ずかしがっていたが、無理矢理一緒に帰った。
今日だけはそうしたかった。
いつのまにか夏の暑さは影を潜め、夕焼け空にはうろこ雲が出ていた。
いつまでも夏が終わらないと思っていたが、季節は確実に秋に進んでいる。
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