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続・水素社会 メルセデス編

こんにちは!

購買の松浦です。

前回に引き続き水素に関するお話をしたいと思います。

今回はトヨタの話では無くダイムラー傘下であるメルセデスの水素に関わるお話です。




2020年メルセデスはディーゼル車並みの長距離運航を目的としたFCEVトラックコンセプトモデル「GenH2」を公開しました。(目標は1000km以上の航続距離実現)

この際に使用されている水素タンクは2つのステンレス製液体水素タンク80kg(各40kgずつ)を2つのステンレスチューブで接続し1つの塊として構成されている物。

ただし、断熱性能が未完成領域の為アクティブ冷却装置が必要との事。

液体水素の採用理由として、水素ガスに比べて体積あたりのエネルギー密度がはるかに高く、燃料タンクを小さくでき、また圧力が低いため軽量にできるというメリットがあり荷室空間を広く取ることができ、積載重量も増やすことができる。

同時に充填できる水素の量も多くなるため、トラックの航続距離を大きく延長することができるとの事。


そして2022年6/27に新たなコンセプトモデルがドイツの「水素ウィーク」イベントにて発表されました。

前回との変更点として摂氏マイナス253度極低温の水素をシャシの左右両側に搭載する水素タンク(一つ当たり40kgの水素を貯蔵可能)に補充するというもの。

今回使用されているタンクは断熱性能の向上によりアクティブ冷却装置が不要になったとの事。

また充填技術に関しては、エア・リキード社と共同着手し成功を収めている。



今後のロードマップとして2039年までに世界の主要市場すべてでCO2ニュートラルを実現する事、液体水素の取扱いについては技術をオープンにすることも検討しているとの事。


以上が現在進行形で開発が進められているメルセデスの水素技術です。

国の広さは日本の0.95倍ですがユーラシア大陸の一部である事から超長距離移動を前提とした開発思想は島国であるが故に移動距離が限られる日本の水素バッテリーと比較して視ると面白いですね😁



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