総務の東新です。
総務の仕事は外から見えにくい部分があると思いますので、
今回は仕事の一部を紹介したいと思います。
許認可業務について
許認可とは?
特定の事業を行う際に行政から取得しなければならない許可のことです。 法律で定められていることから、許認可を得ていない状態で営業すると、
行政処分などの法的な責任を負います。
なお、申請する行政の窓口は、各都道府県、市区町村、保健所など様々です。
許認可の5分類
許認可は、届出、許可、認可、登録、免許の5つに分けられます。
許認可が必要な事業(神戸サンソグループの一例)
医薬品卸売販売業
営業所ごとに許可を取得します。許可の申請先は、 その営業所の所在地の都道府県知事です。
建設業
業務内容ごとに許認可を取得します。
各都道府県が窓口に指定されています。
(二以上の都道府県の区域内に営業所がある場合・・・国土交通大臣)
古物商
中古品を扱う場合も許可を取得します。
主たる営業所がある公安委員会(実際の窓口は警察署)が窓口です。
許認可を取得しない場合のリスク
当然ながら罰則を受けることがあります。
また、一部を除いて、許認可申請が必要である事業は、
取得しない限り始めることができません。
金融機関から融資を受けられない。
借入によって事業を回したい場合には、許認可を取得しなければなりません。
起業の際、許認可の取得が滞り資金調達が遅れるケースが結構あるそうです。
取引額の制限
例えば、建設業の場合は、許可が無いと500万円以上の仕事を受けることができません。
元請に急かされて申請する一人親方さんは結構多いです。
許認可は、申請すれば必ず許可や認可が取得できるわけではありません。
要件を満たしていなければ、申請は失敗してしまいますし、許認可の5分類のうちの「許可」の場合には要件を満たしていても、行政庁の判断によって許可されない場合があります。また、申請内容に疑義があり、許認可を受けられないこともあります。
許認可業務は事業をスムーズに運営するために、
書類の不備をなくし、許認可をできるだけ確実、迅速に取得することが期待されます。
今回、総務の業務の一部を紹介しましたが、
何をするか比較的はっきりしている他の部署に比べ、総務の担当している仕事の実態はややわかりにくいところがあるかもしれませんが、少しでも業務の理解に繋がれば幸いです。
Comments