購買の松浦です。
今回は弊社でも取り扱っている酸素に関する事例について少し紹介したいと思います。
先ず酸素について基本的な部分を軽く説明します。
大気中に約21%含まれ無色・無味・無臭、生物の生命維持に不可欠な存在です。👪
化学的には活性が高く、酸化性・支燃性が強いのが特徴です。
酸化物を生成する他、燃料関連、医療用としても幅広く利用されています。
医療用途としては酸素療法、人口呼吸療、家庭用酸素療法等に利用されています。
工業分野としては現在ニュースでもよく取り上げられている不足がちな半導体の酸化反応工程でも利用されています。
上記した工業用酸素ですが、コロナに関するニュースで視られた方も居るかもしれませんが昨年インドで感染が急拡大した際に医療用の酸素不足が深刻化しました。🏥
自動車メーカースズキのインド工場も感染拡大を理由に稼働を停止した所、生産に使用されていた工業用酸素を医療用として転用される事例がありました。
感覚的に工場での使用を目的とした酸素を医療に転用するのは問題無いのかと疑問を当時持ちましたが、調べてみると日本でも東日本大震災において厚生労働省が緊急的に条件付きで工業用を医療用として代替え使用できる通知を発信していたそうです。🏢
※通知された条件
1.酸素ガス専用の工業用ガスボンベ(黒色)を使用すること
2.暫定使用の酸素ガスボンベである旨を表示すること(『医療用酸素ガス[工業用ガスボンベの暫定使用]』などの表記)
3.酸素ガスの充填者は薬事法上の製造販売業者もしくは製造業者であること
4.製造販売業者は出荷の管理を行うこと
5.取り違いのリスクを踏まえ、酸素以外の気体の工業用ガスボンベを使用しないこと。また、上記の条件を満たしていることを確認の上、使用すること
6.患者への使用に際し、緊急避難的な状況における工業用ガスボンベの暫定使用であることを可能な限り説明すること
また、日本では耐圧検査など容器に対する信頼度も高いですが、インドのニュースに映っているようなボロボロのボンベを使用していたが故に起きた不幸な事故も多数あったそうです。
今回のオミクロン株は感染力が目に見えて強いので基本的な対策を徹底しながら気を付けて参りましょう。🙏
Comments